残す価値のある学校を地域で作る

とうとう昨年末より南伊豆分校 テーマでのコラム欄が7か月続いて、一学期が過ぎようとしています。

南伊豆分校の募集停止・廃校方針には大きな危機感を持っています。しかし県も人口減少や財政の現実の中で判断していることは理解できます。

だからこそ「残す価値のある学校を地域で作る」ことが大切だと思っています。

ありがたいことに、県教育長は何度も当地を訪問されました。町長も動いています。県議や町議の皆さんも動いています。署名も8,000名を超えました。

しかし最終的には、「来年定員の40名の生徒募集。」という目標が大事ではないでしょうか。

率直に言えば、南伊豆分校は長年定員割れを続けてきました。地域として学校運営に迷惑を掛けてきた面もあったと思います。

だから今必要なのは、「なぜ残してくれないのか」
ではなく、「私たちは何を返せるのか」 という発想ではないでしょうか。
幸い今、地域には新しい芽が次々と出始めています。

岡部町長が力を入れる「長命草」は、地域おこし協力隊の鈴木歩実さんが栽培・加工・販売まで含めた六次産業化に挑戦しています。

温泉熱を利用した鬼手長エビ養殖では、加藤慧さんが東邦自動車の支援を受けながら事業化を進めています。

また耕作放棄地を活用した大規模レモン栽培では、北海道の農業法人㈱アイラブファームが南伊豆町へ進出し、今年から植栽が始まります。

大人の農業講座では、地域住民と分校生徒が共に学び、交流を深めています。

さらに早稲田大学の学生たちによる「田舎留学プロジェクト」では、地域の仕事や祭り、環境整備を支援しながら、「住まなくても南伊豆の仲間」という新しい関係づくりが始まっています。
道の駅「湯ノ花交流館」では、若い世代が農業や水産業の販売と流通に挑戦し、地域経済を大きく支えています。

これらはすべて点ではありません。

南伊豆分校を中心に結び付ければ、稼げる地域づくりとして
農業、水産業、環境、観光、情報発信を学ぶ地域教育の大きな力になります。

私は小林テレビとして、映像制作やAI活用、YouTube発信などを通じ、地域の魅力を発信できる環境づくりに協力できればと思っています。

生徒自身が「南伊豆分校は面白い」「ここで学びたい」と発信できるようになれば、40名も夢ではありません。

地域の皆さんと力を合わせ、南伊豆分校と賀茂地域の未来を育てていきたい。

2026年7月1日 渡辺良平