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下田では見えない 富士山

下田では 富士山のお姉さん伝説の「下田富士」があります。

「下田富士のお話し」

下田富士は本郷にあるので、本郷富士とも、また全山一岩で出来ているので一岩山(いちがんざん)とも言われます。
山の祭神・駿河の富士(木花咲邪姫命・このはなさくやひめ)は次女、下田富士(磐長姫命・いわながひめ)は長女で、三女が八丈島の八丈富士(佐伎多摩畔命・さきたまひめ)という三姉妹でした。
 秀麗玉のごとき次女は邇邇藝の命(ににぎのみこと・天照大神の孫)に嫁ぎ、長女下田富士は自分の醜さに恥じらい、駿河の富士山が雲間から姉を心配して覗くたびに、米一粒づつ低くなられ、とうとう今の181mの高さとなってしまった。
 妹の心配をよそに、下田富士はどうしても見られまいと「屏風として天城山を立てた。」
駿河の富士は朝に晩に下田富士の姉さんは「どうして居られるか」と案じながら、少しでも見たい見たいと背伸びして今の高さに。
こうした二人の姉さんたちの様子を末娘の八丈富士は、遠い遥かな海上から「どうか御姉さんたちが仲良くなりますように」
と祈り続けたと言われています。
 いまでも下田富士に登って駿河の富士の話をすると、一岩山の下田富士、石が泣くといわれます。

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