賀茂地域 これから ― 学びと産業 新しい動き

目に鮮やかな新緑の季節を迎えました。下田では黒船祭、南伊豆では分校存続と充実に向けた大切な局面の5月となっています。

黒船祭は1854年のペリー提督来航を記念し昭和9年に始まった歴史ある行事で、今年で第87回を迎えます。下田駅前では賀茂地域四校の生徒による販売も予定されており、ぜひ街歩きとともにお楽しみいただきたいと思います。
一方、南伊豆町では4月20日、分校の存続と充実発展を求め関係者が県庁を訪問し要望を行いました。生徒数減少に伴う再編の議論は理解しつつも、今後の方向性が問われる重要な時期にあります。

そのような中、本年二月に文部科学省が示した「NEXTハイスクール構想」では、地域と連携した探究的な学びや実社会と結びついた教育、多様な学びの場の確保が打ち出され、理工系人材の育成強化が掲げられています。これは農業をはじめとする一次産業にも深く関わるものであり、 当地の取り組みにとっても大きな追い風といえるでしょう。

そして今年の入学生は30名となり、これまで20名前後で推移してきた状況から確かな変化の兆しが見えてまいりました。募集定員40名に向け、もう一歩という位置まで来ています。
4月15日には新年度の大人の農業講座が始まり、私も開会にあたり生徒たちに話す機会をいただきました。10年前には全国大会で一位となった先輩もおり、この中から新たな挑戦が生まれることを期待しています。実際に半数近い生徒が農業経験ありと手を挙げ、その意欲と明るさに触れ、ここが閉校を前提とする学校とは到底思えない力強さを感じました。

また日々店頭に並ぶ農産物は価格だけで語られがちですが、本来は栄養価や育つ環境によって価値が大きく異なります。学びを通じてその価値を理解し発信していくことも、これからの地域にとって大切な力になると感じています。

さらに南伊豆町では町長自らが特産野菜の育成に取り組み、関係者とともに量産化に向けた動きも始まっています。こうした挑戦は地域全体への期待の表れであり、多くの方に応援していただきたい取り組みです。

なお小林テレビでは有線放送に加え、インターネットによりスマートフォンやパソコン、テレビ接続機器を通じて、いつでもどこでも番組をご覧いただけます。地域の動きや議論の様子をぜひご視聴いただき、共にこれからの地域を考えていただければ幸いです。

5月1日 渡辺良平