11月初旬に県の発表 南伊豆分校29年度末閉校、稲取・松崎2校は下田高校サテライトキャンパス(会社で言うと支店・出張所)
令和6年3月には県立高校のグランドデザイン策定には3校が各キャンパスにおける市町(小中学校との連携(施設の複合化、探究的学びの推進)として表現されていた。この度の発表は事前協議なく突然であり、南伊豆分校の場合定員40人で、県の15名を2年連続で割り込むと閉校と言う基準を低位では有るが20~23名で推移してきた。しかし県全体とすれば2025年すでに全日制定員17,410人と前年比600人減とし、賀茂地域を見ると全体人口が2015年国勢調査66,438人が2040年代には42,795人となり、2050年における年少人口(未就学~中学生)は2020年に比べて59~65%減になるという予測も有る。現実運営をする立場からするとやむを得ないと思うが地域の未来を創る視点からはかけ離れて自然消滅の危険すら感じる。そこで先般児童生徒(小中学生)の不登校の数字公表に驚いたところから確認をしながら高校の在り方、地域活性化の方向について感じたことを述べたいと思います。
県のデータでは児童生徒の不登校人数は7年前(令和元年)に比べほぼ2倍、一万人超えでほぼ全生徒数の4%、全国もほぼ同様比率。昔は不登校=いじめのイメージであったものが理由は体調不良、引きこもり、無気力不安、生活リズムの乱れ、交流の負担等多様化しています(因みにいじめは全体の10%程度とか)。その子たちが高校進学となると当地では、ほぼ2/3が15年後地元住んでいたくない(賀茂地域局令和元年~2年アンケートによる)と回答。
どうする? 通信制・サポート高校が拡大しているがどうか、都会にない農林漁業、社会人も使える一次産業職業訓練校、リモートIT専門校、海洋、観光、介護等、縮小でなく県立を補完する民間教育の第二の柱を立てなくてはならない時が来たのではないでしょうか、一つの町ではなく賀茂全域で纏まり民間教育誘致のために思い切って「教育で人を呼び込む地域づくり」が必要だと思いました。各市町議員が中心となってみんなで市町行政を動かして県や国または関連事業者に働き掛けるチャンスかもしれません。
2025年12月1日 渡邉良平

